家づくり基礎知識ニュース
国の断熱基準が変わる!2022年以降の家づくりに欠かせない新・断熱基準の話①
2022/10/09 (Sun)
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家づくり基礎知識ニュース
2022/10/09 (Sun)
お家の性能を見える化して比較するための「住宅性能表示制度」。耐震等級や維持管理対策等級など、さまざまな項目が設けられていますが、このうち「断熱等級」に新しいグレードが増えたことはご存じですか?
これまでは断熱等級は「等級4」が最高等級でしたが、2022年4月1日に「等級5」が、10月1日に「等級6」と「等級7」が新設されています。つまり、1年間のうちに3段階も基準が増えているのです!
断熱基準が大きく引き上げられた背景には、2つの理由があります。
等級が新設された理由のひとつは、等級制度を現代の家の性能に追いつかせるためです。
これまでの最高等級であった「等級4」の原型が定められたのは1999年。いくらかのマイナーチェンジはありましたが、大幅な改正がないまま20年以上も経過していました。
この間、住宅の性能は着々と進化し続け、等級4の性能を上回るZEH(ゼッチ)仕様の家もメジャーになってきました。しかし基準は古いままなので、20年前の技術で建てられた家も、最新基準のもっと良い性能で建てられた家も、同じ「等級4」としてしかあらわせません。
この現状とのギャップを解消するために、まずは現代のメジャーな仕様であるZHE仕様を等級化しよう!ということで、2022年4月に「等級5」が新設されました。
そして、グレードが3段階も増えたのにはもうひとつの理由があります。それは、「日本の家は世界と比べて寒すぎる!」ということです。
下の図は、世界各国の冬の平均的な室温をあらわしたものです。
ロシアやデンマークなど、高緯度にあって冬の寒さが厳しい国も含まれていますが、家の中は日本の方が圧倒的に寒いという結果です。
実際に、各国の断熱基準を比べてみると・・・
日本よりも高い基準値になっています。UA値はお家の断熱性能をあらわす数字で、小さければ小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能の高い住まいということになります。
この断熱水準の違いは、そのまま室温の快適さの違いに直結していると言えるでしょう。ZEH仕様=「等級5」も、快適な室温を維持できている国の基準と比べると、少し物足りなさがあります。
日本の家をほんとうに快適なものにするためには、ZEH仕様の「等級5」にとどまらず、より高い性能を目指していかなければ・・・ということで、さらに「等級6」「等級7」のグレード新設が決まりました。
今回の基準改正、これから家づくりをしようと思っている人にとっては、どんな影響があるのでしょうか?
前述した通り、これまでは「等級4」で頭打ちとなっていた評価基準が上がるため、それよりも高い性能のお家を明確に見分けることができるようになります。自分たちが満足できる断熱性能を満たす住まいかどうかが判断しやすく、これから家づくりをする人にとっては大きなメリットです。
断熱等級の高い住まいは快適なだけではなく、光熱費も大幅に削減することができます。
断熱基準の高い住まいの方が建築コストは割高になりますが、建てた後、日々の光熱費負担はかなり軽くなります。建てる時の建築コストだけで判断してしまうのは損かもしれません。建てる時の費用と、建てた後のランニングコスト(=光熱費など)をトータルで比較するのが、これからの賢い選び方です。
アキュラホームでは等級6の「超空間の家」と、等級5の「超空間の家 LITE」の2種類をご用意しています。ご予算はもちろん、お家づくり全体のご要望をお伺いしながら、コストとメリットのベストバランスを一緒に考えてご提案しています。自分たちに合ったグレードはどれなのか、判断に迷ったらぜひご相談ください。
断熱基準の見直しに伴い、フラット35や長期優良住宅などの各種条件も見直されました。
長期優良住宅の認定基準
長期優良住宅の認定を取得すると、固定資産税の軽減や住宅ローンの控除枠拡大などの優遇を受けることができます。さまざまな面でのメリットが大きく、上手に活用したい制度です。
フラット35
フラット35とは、全期間固定金利型の住宅ローンです。お家の性能によって金利の優遇幅が変わる仕組みになっています。
断熱性能のグレード引き上げに合わせ、より低い金利プランが登場しています。等級4は優遇コースの中では一番下のランクに格下げとなってしまいました。
※長期優良住宅も、フラット35も、断熱等級以外にも適用のための条件があります。くわしくはお問い合わせください
これまでの最高等級「断熱等級4」は、これからは「旧基準」として扱われます。これから家づくりをするなら、ぜひ最新基準を取り入れましょう。
今回の記事では「光熱費」や「税制優遇」など、金額面のメリットにスポットをあててご紹介しましたが、新基準を採用すべき理由は他にもたくさんあります。
次回、part2では、新断熱基準のコスト以外のポイントをご紹介します!(個人的には、こちらの方がとても重要だと考えている部分です…!)更新をお楽しみに!